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ARCHIVE

中野マニア ―商業空間の喧騒の中に浮遊する美術館―

日本のホビーカルチャー(マンガ、アニメ、フィギア等)を保存するために建築にできることを目指した。現在、世界中で放映されているアニメの7割は日本のアニメと言われており、海外での評価は非常に高く、興味も強く持たれている。しかし、国内にはそれら(原画、現物)の拠点となる施設はなくアーカイブ化や保存、修復、展示といった流れはできていない。この問題に対し、「だれが」「どこに」「どーやって」「どのように」計画するのかを考えた。その結果、「マニアとキュレーター」「中野ブロードウェイ」「アネックス」「路地とアーケードとブリッジ」というキーワードを導き出し、一般人との関係性を操作した。建築空間は中野の敷地性と土地性を読み込み、最も効果的と思われる手法をメインアーケードの中に組みあわせ、プログラムは「商業」「住居」「美術館」の3つとし、それらを随所で絡み合うような建築を計画した。

DATA

  • Category
  • Age
  • Design
  • Diploma
  • 2009
  • 池上 晃司