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皺 ―恵比寿東口における飲食を中心とする複合施設の提案―

都市のペンシルビル群において、各々の機能は自己完結してしまう。しかし、プログラムに応じて水平方向、垂直方向への空間の繋がりは多様であるべきだ。この建築は足下のパブリックな空間では水平方向の繋がりがあり、垂直方向に向かうにつれ、互いの分棟同士が距離をおきプライベートな空間ができる構成となっている。この空間を創出するための設計手法として建築に『皺』を用いた。服や人間の関節など動きのある場所には結果として必ず皺ができる。皺が寄っている場所はすべてパス又はコモンスペースとすることで、一見分棟のように見える建築が機能に合わせて緩やかに繋がっている空間が生まれた。また、都市の中に巨大な建築をつくるにあたって、中庭を中心とする放射状のプランと山と谷のようにみえる形態によって、都市からの視線の先には緑が映り込むような操作をおこない、三角形のような特異な敷地形状において新たなファサードの提案をする。

DATA

  • Category
  • Age
  • Design
  • Diploma
  • 2009
  • 鈴木 康二郎

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